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2024/08/30

カバン修理 TODSトッズ ヌメ革 シミ修理 お色の塗り直し 染め直し リカラー

カバン修理、ソファー修理の革研究所東大阪店、生野(ショウノ)でございますm(__)m

TODSトッズのヌメ革のバッグのシミの修理、お色の塗り直しのご依頼をいただきましたので、ご紹介させて頂きますm(__)m

 

今週ももう金曜日ですね~(^-^; 今週もとても早かったです~(^-^; 週末は台風が近づいているみたいですね~(*_*)被害が無ければ良いですね~(*_*) 今週もあと少しがんばります~!!

 

今回のご依頼なんですが、TODSトッズのバッグになります。材質はヌメ革という革でナチュラルなお色のバッグになります。こちらのバッグなんですが、ヌメ革で一番よくあるトラブルのシミがかなりついてしまっていました。このシミは何とかなりませんか~というご相談でした。

 

ヌメ革のシミを何とかしてほしいというご相談はとても多いんです…。ですが結論から言いますと…ヌメ革のシミはどうしようもないんです(*_*) インターネットでいろいろと調べてみたこともありますし、いろいろと試したこともあるんです(^-^; ですが…やはりどうしようもないんですよ~(^-^; インターネットではヌメ革のシミをキレイにする方法(^^)という感じでいろいろと書いてあるんです…。その方法を試してみたりもしましたが…やはりヌメ革のシミをキレイにすることは出来ませんでした( ;∀;) ヌメ革というのは、革に塗料でコーティングされていない革そのままなので、液体がすぐに染み込んでしまいます(^-^;革がキレイな状態で綺麗な水が染み込んでしまった場合はほとんどシミにはならないんです。シミになるのは液体がなにかお色のついた液体であったり、ヌメ革にほこりや汚れが付着している場合にシミになってしまうみたいです(^-^; ですので、ヌメ革にシミを作りたくない方は、バッグをこまめにブラッシングなどして汚れやほこりなどがついていない状態にすることと、液体をバッグにつけないことがすごく重要になります(^^) ですが…なかなか毎日ブラッシングしたり、絶対に液体を付けないなんてことは難しいですよね~(^-^; ヌメ革のバッグというものはとてもおしゃれでかわいいんですが…革としては上級者といいますか…かなり取り扱いが難しい革なんですよ(^-^;

 

そこで私としては今回のバッグのようなシミをキレイにしてほしいというご相談を頂いた場合は…先ほどお話したようなことをご説明してから、思い切って染め直しをしてはどうですか?とおすすめをさせて頂いております。 染め直しをすることでどうなるか?というと、メリットとしてはまずバッグのシミがほとんど分からなくなります(^^) そして、塗料(顔料)で革の表面に塗膜をはることによって液体などがついてしまった場合に革に染み込みにくくなり、液体などによるシミがつきにくくなるんです!! これが染め直しをするメリットになります(*^-^*)

 

ですが、どうしてもデメリットもあるんです(^-^; デメリットの一つはまずバッグの雰囲気が変わってしまいます(*_*) ヌメ革の一番の特徴というとエイジングと言われるものなんです。このエイジングというのはヌメ革が経年することによって、飴色に少しづつお色が変わっていって、独特の風合いが出てくるんです。このエイジングしてヌメ革を育てるというのがヌメ革の一番の魅力だと言われます。染め直しをして塗料で仕上げることによって、このエイジングをすることがなくなります(^-^; これがヌメ革のバッグを染め直しすることの一番のデメリットになるかと思います。 エイジングをしなくなることと、バッグの雰囲気がすこし変わってしまう事がデメリットではないかと思います。 こちらもヌメ革のバッグの修理をご相談していただいた方には、このメリット、デメリットをお話させて頂きまして、ご理解をいただきまして施工をさせて頂きますm(__)m 仕上がりのイメージなどは当店のブログでご紹介させて頂いておりますので、参考にしていただければと思います~(*^-^*) 

 

さて、それではヌメ革の染め直しの施工方法をご紹介させて頂きますね。

まずは施工前のバッグをご覧頂きたいと思います~(*^-^*)

いかがでしょうか。 全体的にシミがあり、とても気になりますよね(^-^;このバッグを思い切って染め直しをしてキレイにしていきたいと思います(*^-^*)

 

今回施工をさせていただくバッグなんですが、何度もお話をさせて頂いておりますヌメ革という革ですので、クリーナーを使ってクリーニングをすることで、シミを作ってしまったり、革が膨らんでしまったりする可能性がございますので、クリーナーを使う事はほとんどありません。そこでどうするか?というとブラッシングによるクリーニングをしていきます。すごくデリケートな革でもありますので、すごく柔らかい馬毛ブラシを使って表面に付着した汚れを取り除いていきます。このブラッシングだけでヌメ革はすごくキレイになることもありますし、ツヤが出たりもしますし、すごく重要な工程になります(^^) 

 

ブラッシングでのクリーニングが終わったら、次は脱脂をしていきます。ヌメ革というのは革自体がむき出しになっている状態ですので油分が表面に出てしまっている場合がございます。油分が表面に出すぎていると塗料のノリが悪くなってしまう事がありますので、油分を取り除くことが必要になります。この脱脂の工程もすごく難しくて、革を傷めないようにすることが重要なんです。できるだけ素早い作業が必要になります。アルコール系の溶剤を使って脱脂をしていくのですが…革を傷める確率が高いです(>_<) ですので、経験が重要なんですね~。経験を生かしてうまく余分な油分を除去することが出来ました~!!

 

油分がキレイに取れましたので、次は染め直しをするための下地を作っていきます。ヌメ革のそのままの状態では塗料のノリがすごく悪いんです(^-^; ですので、塗料がキレイに密着して、キレイに発色するように下地を作っていかなくてはいけません。下地を作るために下地処理剤というものがあります。こちらの塗料をすぷれーを使ってバッグの表面に塗布していきます。こちらの下地処理材は革に浸透する成分が含まれていますので、スプレーで塗布することで革に浸透させ、下地を作っていってくれます。ですが、これだけでは少しざらつきが出たりすることがありますので、処理剤を塗布して乾燥させた後に全体を研磨していかなくてはいけません。細かいめのペーパーを使ってざらつきを無くすように研磨をしていきました(^^) もとの状態が比較的よい状態でしたので、とてもキレイに下地を作ることができたかと思います(^^)

 

下地処理ができましたので、次はバッグをマスキングしていきます。バッグをご覧になってもらったらわかるかと思うのですが、ヌメ革を白い糸で縫製されています。こちらの糸のお色が変わってしまったらバッグの雰囲気がかなり変わってしまいます。バッグのお色を変える(カラーチェンジ)場合はこの糸目の色を残すことはできないのですが、同色に染め直しをする場合はお色を残すことが出来ます。糸と糸との間は染まらないのですが、同色での染め直しの場合はほとんど違和感なく糸目のお色を残すことが出来ます(^^) 糸と同じくらいの幅にカットしたマスキングテープをステッチに貼り付けていきます。これはかなり丁寧に作業しないと違和感が出たり、糸に塗料が染み込んでしまうので、丁寧に作業をさせて頂きました~(^^)さらに今回のバッグはコバの部分が赤く塗られていましたので、このコバの部分にもマスキングを施してお色を残すようにさせて頂きましたm(__)m

 

マスキングが終わりましたので、ようやく着色の工程に入っていきます。ヌメ革の染め直しという事で、もともとのヌメ革のお色を作っていきます。これはある程度エイジングしたようなお色や、新品のヌメ革に近いお色を作っていくかで、少し仕上がりが変わってくるのですが、今回は今のバッグの色あせたり、汚れたりしていない部分のお色に近いお色にしてほしいという事でしたので、その部分のお色を参考に調色させて頂きました。ベージュ系のお色ですので、白や黄、赤、黒の4色を使ってお色を作っていきました。ヌメ革独特の飴色の再現は少し難しいのですが、できるだけ近い色を作らせて頂きましたm(__)m

 

調色した塗料をバッグに塗布していきます。塗料を塗布してお色を入れていくことで、シミなどがほとんど分からなくなっていきます。少しづつ丁寧に染めていくことで、ムラなくキレイになっていきます。この瞬間がとても気持ちいいですよ~(^^) ホントにキレイになっていくんですよ~(*^-^*) ムラになることもあるので気を付けて着色させて頂きました~!! キレイにお色が入ったらここで一度しっかりと乾燥させていきます。乾燥してからもう一度チェックしましたが、とてもキレイに染まっていました(^^)

 

続いて仕上げの染めの工程に入ります。いつもは仕上げの工程でも着色していくのですが、今回は少しちがった工程になります。色止めをしながら、すこしヌメ革っぽい雰囲気を出すために染料をつかった着色をしていきます。すこしでもヌメ革っぽい雰囲気に近づけていきたいと思います。オレンジのような、ライトブラウンのような感じに染料を調色します。色止め材にこの染料をすこしだけ加えて色止めをしながらエイジングしたヌメ革の雰囲気を出していきたいと思います(^^)

 

これに関しては調色が難しいんですが…これも経験でなんとなく雰囲気をだすことが出来たかと思います。バッグ全体に少しづつ塗布していきます。この工程はとても難しく、下手にするとすぐにムラになるんで、かなり気を使って作業をさせて頂きました!!

それでは仕上がったバッグの画像をご覧頂きたいと思います~!!

いかがでしょうか~?

かなりシミが目立ってしまっていたバッグでしたが…染め直しをしてお色を入れることでほとんど分からなくなりましたよね~!!

糸目もしっかりと残ってバッグの雰囲気が変わらずにキレイになったと思いませんか~??

染料ですこし雰囲気も出せたと思いますので…すごくいい感じに仕上げることが出来ました!!

少しヌメ革のバッグではなくなったのですが…とてもキレイな見た目になりましたので、また気持ちよくお使いいただけるのではないかと思います~!! お客様にお渡ししましたところ、すごく喜んでいただけました~!!ご依頼を頂きまして、ありがとうございました~m(__)m

 

今回のお客様のようにヌメ革のバッグやお財布のシミや汚れなどでお困りの方も多いのではないかと思います。そんな時は一度革研究所東大阪店までお気軽にご相談してみてくださいね(^^) 先ほどもお話させていただきました通り、シミをクリーニングで綺麗にすることは難しいのですが、今回のバッグのように染め直しをしてキレイにしたり、新しいものを持ってきていただければ撥水加工をしたりして、シミになりにくいようにする加工をすることもできます!! ヌメ革のバッグの事でお悩みの方は革研究所東大阪店にお気軽にご相談してください~!!

 

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