財布修理　長財布　キズの修復　染め直し | 革修理の革研究所東大阪店

革修理ブログ

2024/05/07

財布修理　長財布　キズの修復　染め直し

ソファー修理、財布修理の革研究所東大阪店、生野（ショウノ）でございますm(__)m

黒の長財布のキズの補修、スレの補修、染め直しのご依頼を頂きましたので、ご紹介をさせて頂きます(*^-^*)

ゴールデンウィークもあっという間に終わってしまいました～(^-^;　当店は暦通りで営業させて頂きましたm(__)m　久しぶりに４連休させて頂きましたので、また今日から頑張って修理していきたいと思います～！！　今週も頑張っていきましょ～！！

さて、今回のご依頼なのですが、黒の長財布になります。こちらの長財布なのですが、表面にキズがついてしまったので、何とか修復することはできないか？というご相談を頂きました。バッグの中で鍵を一緒に入れておいたところ、鍵とこすれてしまって財布が傷だらけになってしまったそうです(*_*)　これはショックですよね～(*_*)　財布を確認させて頂きましたところ、かなり深いキズがいくつかありました。深いキズに関しては完全に消してしまうのは、正直なところ難しいことが多いです( ;∀;)　ですが、ある程度キズを埋めてから、研磨などをして、最後にお色を入れることで今よりは目立たなくすることができそうです(^^)　細かい傷に関しても同様に目立たなくすることは出来ると思います。仕上がりの雰囲気などをお客様にご説明させて頂きまして、ご依頼を頂く事になりました～！！ありがとうございますm(__)m

今回のお財布なんですが、内側に関してはオレンジ色で、特に気になる点はないという事ですので、外側の黒の部分のみを施工させて頂きました～！！　

それでは施工のご紹介に入らせて頂きますね(^^)　まずは全体をクリーニングしていきます。クリーニングは財布全体をキレイにさせて頂きました～(^^)　お財布が黒なのであまりわかりませんでしたが、結構汚れを落とすことができましたよ～(^^)

クリーニングが終わったら、外側のキズの修復をしていきます。小さくて深い部分的なキズの場合は樹脂系の溶剤を使ってしっかりと埋めてしまう事があるのですが、今回のような深くて長い傷の場合はキズをしっかりと埋めてしまうと、やけどの跡のようになってしまい、逆にキズを目立たせてしまう事になります。ですので、今回は樹脂系の溶剤でしっかりと埋めるよりも、スレの補修材である程度埋めるという方法で修復させて頂きました。キズの深さや長さ、状態によって最善の修復方法を施工させていただいております～(^^)　

今回のお財布ですが、鍵が当たってしまって少し剥がれてしまったようになった部分は接着材で貼り付けたり、また違和感がでそうな部分はあえてカットしたりします。大きな剥がれを除去したら、キズの補修材を塗布していきます。この補修材はキズを少しづつ埋めてくれるので、塗布して乾燥、研磨して馴染ませていきます。この工程はキズが目立たなくなるまで何度かくり返して施工していきます。あまり工程を重ねすぎるのも、革の風合いを損ねてしまうので、ちょうど良いところで修復作業を完了させます！！　キズはかなり目立たなくなったと思います～！！

キズの修復が終わったら、染めの工程に入ります。今回のお財布は黒ですので、黒の塗料を調合していきます。さらにキズを埋めてくれる塗料も加えて調合していきました。　調合した塗料をスプレーを使って財布に塗布していきます。ここでお色が剥がれてしまっていた部分にしっかりとお色を入れていきました！！　キズもさらに埋まり、とてもキレイになりました～！！

１回目の染めの作業が終わったので、一度しっかりと乾燥させてから、仕上げの染めの作業に入ります(^^)　仕上げの塗料を調合していきます。少しツヤ感が出るように塗料を調合しました。仕上げの染めでツヤ感を調整して、色止めをさせて頂きました～！　全体がキレイに染まったらこれで作業完了です～！！

それではBEFORE→AFTER画像をご覧頂きたいと思います～m(__)m